白馬山麓 山のホテル

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登山案内

北アルプスの北端に位置する栂池(つがいけ)高原は、古くから山岳登山の玄関口として知られて来ました。とくに「白馬(しろうま)岳」と「雨飾(あまかざり)山」は深田久弥の“日本百名山”に載る名峰としてあまりにも有名です。また神秘の高山湖「風吹大池(かざふきおおいけ)」「白馬大池(はくばおおいけ)」や高山植物の宝庫「栂池自然園」は日本有数の広さを誇ります。

近年、中部山岳国立公園内にある栂池自然園まで「栂池パノラマウェイ」が開通してから、高齢者でも気軽に2000m級のトレッキングが楽しめるようになりました。そのパノラマウェイ始発駅に隣接する「栂池高原ホテル」は絶好のベースキャンプとしてご利用いただけます。スタッフには山岳経験の豊富なガイドが揃っており何時でもアドバイスいたします。

天狗原


栂池自然園ビジターセンター横から登山道へ入り、樹林帯の急な上り坂を登ること1時間強。約100種の湿原植物が咲き競う「天狗原」に着く。登板途中に「銀嶺水」と呼ばれる水場があり水質検査でお墨付きを頂いた名水である。白馬乗鞍岳直下に広がる標高2180mの高層湿原で、イ草の生えた小さなたらい状の池がいくつも点在しており、半分竜で半分人間の怪物が住んでいると言われる。ワタスゲ・チングルマなどが咲き、周囲には丈の低いオオシラビソが生え、まさに仙境ともいえる景色のすばらしいところです。天狗原は木道で整備されているので歩きやすいが、白馬大池や風吹大池への登山道の分岐があるので霧が入ったら注意が必要。

白馬大池


白馬大池は標高2.379m地点に白馬乗鞍岳の火山活動でできたせき止湖で、栂池自然園からは3時間弱、帰り2時間強。最初ダケカンバやオオシラビソの木々に囲まれた急斜面を登る。途中天狗原の広々とした湿原が終わると、急な岩登りが続き、8月中旬頃までは雪渓歩きもあり体力がいる。

1時間半程で大きな火山岩とハイマツの中に、ひときわ大きなケルンが見えてくる。ここが白馬乗鞍岳山頂。霧が出ると方角を見失いやすいので注意が必要だ。少し行くと満々と水をたたえた白馬大池が眼下に見えてくる。まるで大自然が作ったスケールの大きな箱庭といった感じだ。大岩の中を下ること約40分ほどで白馬大池山荘に着く。白馬大池は、風吹大池に次ぐ周囲2km、水深13.5mの高山湖で、水源は雪解け水。クロサンショウウオや水生昆虫が生息しており、北面には高山植物の大群落が咲き誇る。残雪やお花畑や紅葉に彩られた山々が瑠璃色の湖面に映るコントラストは見事。白馬大池から2時間程で蓮華温泉に下山できます。

雨乞いの神を祀る霊地
明治の終わりごろまで、白馬大池は雨乞いの神を祀る霊地と崇められていた。登山等で足を踏み入れると、けかち(=飢饉)になると信じられており、「天狗原には半分竜で半分人間の怪物が棲みついていて旅人を待ち伏せしている」などと言う人もいたとか。

風吹大池


風吹大池へは自然園入口から天狗原に登り白馬大池への分岐点を右に向かう。この道は千国揚げ(ちくにあげ)と呼ばれ、お花畑や雪倉岳、高妻乙妻山など視界が開け眺望が素晴らしい。フスブリ山頂(1,944M)から尾根を下って行くとオオシラビソとダケカンバの林に囲まれた神秘の湖、風吹大池が見えてきます。

風吹大池は標高1,778m・周囲1,300m・深さ5.5mの日本一広い高山湖沼です。シラビソとダケカンバに囲まれた神秘の湖。あまり知られてないので、ほとんど人の手が加わっていない自然の宝庫です。周囲に小敷(こしき)の池、科鉢(しなはち)の池、血の池など大小の池が点在し、神の田圃、天狗の原を経由する遊歩道を90分ほどで一周できる。余裕があったら大池を1周りするのもお勧めです。帰りは同じ道を帰ると3時間以上かかるので、北小谷駅に下りる藤十郎か北野の林道終点まで車を回しておくと楽です。ホテル宿泊者でしたら北野までお迎えします。風吹大池からフスブリ山へ戻り2時間30分で蓮華温泉へ着きます。

風吹大池にまつわる伝説
昔、雨乞いするために神主を頼み、村中総出で風吹大池へ上った。池の中には大きな岩があって、そこへ橋を架け神主からその岩へ渡ってもらって雨乞いの祈祷をした。祈祷の終わるころ、池の中から大蛇が現れ、その岩を三巻まいた。神主は驚いてすぐ岸へ飛び移ったが、あまりの恐ろしさに気絶してしまった。池の中はみるみる水が増し、天はにわかにかき曇って大雨がやってきた。神主は家に送られて一度は蘇生したが、ついにこれが原因で死んでしまったという。

蓮華温泉

蓮華温泉露天風呂(薬師ノ湯)


新潟県側から朝日岳や白馬岳への登山口にあたり、標高1,475m、北アルプス北端の朝日岳や雪倉岳が眼前に迫る雲上の温泉。上杉謙信の鉱山探索の際に発見されたと伝えられる秘湯で、入浴料800円で屋内の総湯(平成九年に新装した豪華なヒノキ風呂)と野趣あふれる4つの露天風呂めぐりができる(露天風呂は混浴・脱衣所なし)。泉質もそれぞれ違い楽しめます。周囲の蓮華の森とよばれるブナやダケカンバ、ウリハダカエデの紅葉は一見の価値あり。

ひよどり峰


足に自信のある人にお勧め。栂池自然園ビジターセンター横から天狗原、白馬大池方面へ。最初は登りがきついですが、ダケカンバの林を20分ほど上ると分岐点に着きます。途中栂池自然園の全景と白馬連峰の眺望がすばらしい。分岐点を右に折れひよどり峰へと向かいます。

妙高方面の“火打山”や高妻乙妻山など山岳パノラマがみごと。妙高から戸隠へと続く山並みが間近に見え天気の良い日は日本海も見える。最終地点はゴンドラリフト「栂の森駅」

白馬大雪渓


北アルプス連峰の最高峰白馬(しろうま)岳(2,933m)と杓子(しゃくし)岳(2,812m)から延びる尾根の谷間を埋めた白馬大雪渓は「日本三大雪渓」の一つ。全長約2km、最大幅約100m標高差約600m。白馬岳登山のメインルートとしてにぎわい、最盛期には落石を避けるため中央部に引かれた、紅ガラの赤い線上を歩く人々の列が上部までつながります。雪渓入口まではトレッキング感覚で気軽に行くことができますが後半の登山道は急な上り坂になり、水が流れ滑りやすい石が多いので、靴底のしっかりした防水性の高い靴がお勧め。雪渓は思いのほか寒くウィンドブレーカーが必要。道すがらにはオタカラコウ、キヌガサソウなど高山植物が出迎え涼感ひとしおの別天地。目前に広がる真夏の雪景色、周囲は高山植物の宝庫、青空から今にも覆い被さって来そうな岸壁、絶景である。白馬尻小屋から白馬岳宿舎は約4時間。

猿倉までマイカーで入れます(大型バス不可)が、8月の最盛期は八方入口で車両規制になることがあります。

雪渓上部へは本格的登山装備が必要。ホテルから送迎あり。アイゼンの貸出も致します。
補足:日本三大雪渓「白馬大雪渓」「針ノ木雪渓」「剱沢雪渓」

雨飾山

荒菅沢から雨飾山を望む

信越県境に立つ雨飾山はその独特の風貌から多くの登山家・文人にこよなく愛されてきました。ふところ深く山を包み込むブナの原生林。 近づく程に威容を見せる大岩壁。そして頂上から見晴らすパノラマの圧巻。北に日本海、西から南へ白馬の山々が続く眺めは格別です。標高は1963mと決して高くありませんが、大自然が醸し出す風情は山歩きを一層楽しいものにしてくれる、日本百名山のひとつです。